物語と遊ぶ・・・
涙と笑いの大衆演劇 

時代横町 春ノ巻 
本日無事に千秋楽を終えました。ありがとうございました。



 

「新しい風」
作・演出 麻創 けい子
やそすけさんという、不思議な三味線の師匠に出会ったのは十五年ほど前のこと。尺八と三味線と語りのコラボレーションで「かぐやひめ」を創作した時でした。最近、巷ではチョイワルおやじというのが流行のようですが、当時のやそすけさんは「チョイワル」というくくりでは捉えられない凄みがあり、ワインカラーのサングラスの奥で、「いいかげんな仕事をすると、ただではおかないぞ」というように、鋭い目が光っておりました。吹けば飛ぶような駆け出しの台本書きだった私は、それがおっかなくて、せっかく師匠から「一本書いて暮れ」とお言葉をいただいたのにも拘らず、尻尾を巻いて退散してしまったのです。 ところが、縁というのは不思議なもので、ひと組の代表である、ちびた氏とやそすけさんとが旧知の間柄であったことから、十五年目にして再会となったわけです。 稽古が始まって驚きました。おっかないどころかやそすけさんは、繊細で努力家。誰よりも早くセリフを入れ、普通ならできないような演出上のお願いも、「やりますよ、何でも」と、快く受けてくれたのです。 やそすけさんが丸くなったのか、私が吹かれても飛ばない体重になったのか、ともかく十五年目の邂逅は、時代横町に、邦楽とのコラボという新しい風を吹かせることになりました。 そして今回から、役者として、人形操者として、ゴマモトダイ、ゆみだてさとこ、松田美穂子という若い力がレギュラー

【スタッフ】

作・演出 麻創けい子
座長・キャスティングディレクター 石黒寛
人形監修 ながたひとし
人形美術 小辻賢典
照明 小木曾千倉
音響 ノノヤママナコ(マナコプロジェクト)
音響オペレーター 細川ひろめ(マナコプロジェクト)
題字 池田博
ホームページ制作(時代横町) 板倉惠三子
ホームページ制作(ひと組) ヤマトヒロ
衣装協力 大池かおり
宣伝美術 青山和代
アートマネージャー 中康彦(損保ジャパン人形劇場ひまわりホール)
協力 人形劇団むすび座・人形劇団パン
ほんわかシアター・人形劇団あっけらかん♪・ゆめみトランク・アトリエあうん
共催 ひと組・愛知人形センター
後援 愛知県・名古屋市
協賛 (株)損害保険ジャパン
企画・制作 ひと組

                                                                 

【時代横町春ノ巻2008  公演スケジュール】

5/2(金) 5/3(土) 5/4(日) 5/5(月)5/6(火)5/7(水)
14時 完売 完売 完売完売完売
19時 完売 完売

演目

春五丁目 「大根列車」

「いつか俺の作った大根を山積みにした『大根列車』を走らせる」そんな夢を抱きながら兵役についた息子のために、大根作りに励む両親。
しかし、戦地から帰ってきたのは空っぽの白木の箱だった。
それから二十数年後、息子は生きていると信じ続けてきた母の耳に、汽笛の音が・・・・

配役
信三 ながたひとし
とみ 杉浦佳代子
ゴマモトダイ
葉子 益川京子
正子 森たまみ
たつの/イサコ 加藤K子
仙吉 高橋潔
平幼年時代の太 ゆみだてさとこ
町の人々 松田美穂子/近藤輝行
男(語り) 石黒寛

春六丁目 「たぬきぬた」

なまぐさい和尚にいたずらをして、焼け石をつかまされたたぬきの権太夫は仲間を集めて仕返しをしようとするが大失敗。
あわてて逃げ込んだ家のばあさまは、人間のじいさまに化けた権太夫を見ると、腰をぬかすほどに驚く。
なんと権太夫は、ばあさまを捨てた亭主にそっくりだった。

配役
和尚 やそすけ
ばあさん ながたひとし
権太夫 石黒寛
長老 高橋潔
一六夜 加藤K子
満月 森たまみ
十三夜 松田美穂子
半月 ゴマモトダイ
三日月 ゆみだてさとこ
近太夫 近藤輝行

【損保ジャパン人形劇場 ひまわりホール】

チケット
前売り一般・・・3,000円65歳以上・高校生以下・・・2,500円
団体(初回申し込み時10名以上) 前売り代金より10パーセントOFF
当日前売り料金プラス500円
当日券販売は制限あり満員の場合はお断りする事があります。必ずご予約ください


【電話(FAX)予約・お問合せ】


@センター会員・パペットメイトの方は愛知人形センターに直接予約をしてください。
A上記以外の方は、必要事項をご記入の上、ファックス送信してください。
B電話予約の方は、090-9928-3942(ひと組)へ お電話下さい。
C郵送される方は、〒465-0068 愛知県名古屋市名東区牧の里3-501-4-118 ひと組 宛へお願いします。
Dええころ長屋の方・・・招待を する/しない   何口分 するをお書き下さい。

ひまわりホール TEL・・・・・052-953-3717(時間 平日9:00〜17:00)
ひと組 TEL:・・・・・090-9928-3942(時間 平日9:00〜17:00)
留守電・FAX・・・・・・052-709-4118(石黒)
Mail・・・iauna@mqc.biglobe.ne.jp


【キャスト】

やそすけ
フリー
益川京子
劇団きまぐれ
杉浦佳代子
フリー
森 たまみ
ほんわかシアター
ゴマモトダイ
人形劇団あっけらかん
ゆみだてさとこ
ゆめみトランク
松田美穂子
人形劇団パン
ながたひとし
ひと組
加藤K子
ひと組
高橋潔
ひと組
近藤輝行
ひと組
石黒寛
ひと組

【ひと組】

6人の舞台人が総力を結集する創造チーム。
代表は人形劇界の奇才、パフォーマーながたひとし。
事務局長にアトリエあうんの看板役者、石黒寛。
人形劇団パン代表の近藤輝行。
人形劇界のアネゴ、ほんわかシアター主宰、加藤K子
フリーで活躍する役者、高橋潔。
そして、アトリエあうん主宰、脚本家。演出家の麻創けい子の六人衆。
美味しい舞台を作ります。 心の栄養を届けます。
昔話、落語、和楽器など、幼児から老人まで幅広く対応する、ながた・加藤・石黒の3人ユニット「さんさん劇場」好評公演中。

【ながたひとし究極の語りナ居「ひとはねはねて」
平成17年度名古屋市民芸術祭賞受賞。


タカサゴノ・ナベ(時代横町 春ノ巻2008)
ひと組 石黒 寛

さっぶい、さっぶい。こんにちは、 寒さに弱い時代横町のジジイです。あれは2月9日の事だった。
おぼえとります、みなさん? そう、大雪だがね! この日、ひと組は、翌日の兵庫県高砂・時代横町公演に向け、お昼に名古屋を出発。
早めに着いて劇場の皆さんと鍋でもつつこまいゆうことでね。作・演出の麻創さんもルンルン気分でありました。
ところがドッコイ! 出発して数分後、「名古屋高速 通行止め」の文字。
しゃーにゃー、しゃーにゃー、下から行こまい! 血気盛んな ひと組の面々でございましたが・・
状況は悪化するのみ。だ・だ・だ・大渋滞でありました。事故っとる事故っとる!滑っとる滑っとる! 動けせんがねぇ〜!
カクシテ出発して2時間半、まだ名古屋を出られない!ひと組でありました。
はたして、高砂の鍋は食えるのか!
  月光仮面のおじさんは〜♪ アースが生んだ・・・マグマ大使〜♪鉄人28号〜♪鉄腕アトム〜♪ 
往年のアニメソングを大音響で歌いまくりながら、ひと組は突き進む。
走る走る・ひた走る・・・もとい・・・ちんたら・ちんたら・たらたらと、
『ナベ食うぞ!』『ナベまでには着くだろう!』『ナベ・・ナベ・・食えるかなぁ』『ナベ・・ナ・・』〜シーン。『ナベなんか、いつでも食えるがや!』『ほうだがや、ナベがなんだぁ!』
だれもハラが減ったとは言わなかった。腹の虫は鳴いていた。
アニメソングよりも大きな声で鳴いていた。鍋が食いたいんじゃないんだ〜!
高砂の人んたぁとメシ食いながらガハハと笑いたいんじゃ〜! ということで、あっさり飯を食うことになった面々であった。

 コンビニにトイレの行列はめずらしい。しかし遠かった。
普段なら2時間半〜3時間の道のりが・・10時間!
しかも4時間以上あとに出発した電車組の方が早く着くなんて。
いやいや、そんなことより、劇場の方が串カツとご飯を持って待っててくれた。
感謝、感謝。ありがとう。ひと組の面々は静かに眠りに・・つく訳ないがね! 
午前2時までやってるお店を見つけ、食って飲んで・・ガォ〜と眠りについたのであった。
   早朝、イザ出陣〜!  仕込みの際に笑える光景が・・
ひと組は誰がエライんだか、わからんチームだもんで、小屋のスタッフがそれを見極めているようだった。
が、しかし、あーせーこーせー(ああしなさい、こうしなさい)と指示を出し場を仕切っている ちびたが一番かと思いきや、ちびたが麻創さんに「これはどうしましょう?」と聞いた時、あっ、麻創さんが一番かと・・
しかししかし、その麻創さんが加藤K子に「ねぇねぇあねさ〜ん、これどうしたらいいと思う?」となり、そのK子さんが石黒に「ごめ〜ん、まちがえちゃった」それに「またかてぇ〜!」と答えた石黒が「ちびたさ〜ん、これってさぁ・・」現地スタッフを煙に巻いたことは言うまでもにゃー。
さてさて仕込みも終え、昼飯時、あ〜なんてこと!高砂の人ときたら、なんてステキなの〜!
 楽屋前の廊下で、廊下だよ皆さん全員集合〜!
廊下でナベ作ってる〜。
あー高砂バンザイ! 夢にまで見たタカサゴノ・ナベ。
今度はお喋りしながら食べましょう。

   2008年 春、愛すべき物語が産声をあげます。大根とタヌキのお話です。
愛知人形劇センター 機関紙「あっぷ」2008年4月号より