麻創けい子はラジオドラマを700本以上書いてきました。
想像力を喚起する芸術の一つであるラジオドラマの魅力は、語り聞かせの面白さです。
それを舞台に結び付け、せりふが放つイメージ豊かな世界に、物言わぬ人形を登場させ、見る要素を加え、観客を創造の旅に誘う音・音楽を厳選した作品、見るラジオドラマ「時代横町」と銘打つ舞台は、全国にも例のない語りと人形と音のコラボレーション、演劇と人形劇の枠を超えた作品作りをしている《ひと組》が総力を結集し提供しています。
シリーズ6年目を迎え、全100作品を目指し、公演中。
毎年20ステージというロングラン公演を成功させています。

そして、これがその「時代横町」の 『始まり、始まーり』


演目

@ 一丁目「桜坂」

昭和の中頃まで陸の孤島と言われた紙漉の村に、戦死した恋人を待ち続ける老女がいる。やがて男の魂は、諸国行脚の雲水となり、村に続く千本桜の坂を越えて戻ってくる。過去と現在が交錯する不思議物語。 

人形・・・雲水

老女田中幸子
豊子江崎順子
常夫石黒寛
豊子の父高橋潔
栄子あまぐりゆみこ
仙涯池田博
高橋慎祐
消防団員高橋潔
雲水の人形永井聖子・近藤輝行

初めての「時代横町」 初めてのお人形「雲水」を見た時の衝撃は大きかった!
物言わぬお人形の歩く姿から、たくさんの愛や懐かしさや愛おしさが溢れていて、 涙が出ました。
老女役の田中幸子さんが豊子の今現在の姿、そして豊子役の江崎順子さんが昔の豊子でした。
愛しい人を待っていたその前に雲水が・・・。
語りの持っている力、それは、たくさんの想像を生み出し、映像を浮かべてくれます。
そして、お人形でした。
ビデオを見て、また泣きました。



A 二丁目「無数河村長次郎」

飛騨に起きた農民一揆で、死罪となった百姓、長次郎の女房が、刑場から夫の遺体を運び出し、雪の峠を越えて村へ持ち帰ろうとした、実話をもとにした物語。 



人形・・・長次郎の女房



五助池田博
長次郎高橋潔
長次郎の女房伊東佳代
田中幸子
おそのあまぐりゆみこ
森伊勢石黒寛
善九郎石黒寛
太七高橋慎祐
大原代官石黒寛
隊長石黒寛
高橋潔
高橋慎祐
長次郎の女房の人形近藤輝行・永井聖子

長次郎の女房の人形の力強かった事!
背中にしょった長次郎、重かっただろうに・・・。
けなげだけでなく、母・妻の強さを感じました。
並んでいる語り手たちは、語らないときは顔を覆っています。
姿を消します。 照明や、衣装での効果も見逃せません。

B 三丁目「宵ごしの」

明治の写楽と言われた浮世絵師、豊原国周は、宵越しの銭は持たないという生粋の江戸っ子。生涯に四十数回女房を取り替え、百十七回宿替えをしたの破天荒な最晩年を描く。 


人形・・・沢村田之助
沢村田之助の大首絵


国周外山文孝
熊吉石黒寛
おとらあまぐりゆみこ
沢村田之助高橋潔
ガマの油売り高橋潔
沢村田之助の人形永井聖子・近藤輝行

【スタッフ】

作・演出 麻創けい子(アトリエあうん)
人形監修 近藤輝行
舞台監督 近藤朋文
人形制作 加藤典子
照明 児玉道久
音響 ノノヤママナコ(マナコプロジェクト)
音響オペレーター 細川ひろめ(マナコプロジェクト)
宣伝美術 永田 修
美術 石黒 論
楽屋マネージャー 鳥山浩子
企画制作 アトリエあうん